Columnコラム

船舶部品にも使われている工業用ゴム製品

船舶や車両産業に使用される工業用ゴム

船舶や車両産業に使用される工業用ゴム製品には、ショックを和らげる緩衝材として対応できるゴム製品が求められます。
船艇の接岸には接触が必ず起きますので、摩擦や衝撃が避けられません。
木材やプラスチック材、タイヤなどの防舷材では、そうした摩擦や衝撃への対応が難しく、船体が破損する可能性が非常に高いので、長く使用することができません。
また自動車産業では、トラックにおける荷物の積み下ろしなどには、車を構造物に密着させるほうが作業効率が良いのですが、船艇と同様に接触や破壊の危険があります。
これらの問題を解決する緩衝材として、高弾性ゴムを使用することをオススメします。

高弾性ゴムの特性

ゴム弾性とは、外部から与えられた力によって変形した個体物質が、高い内部応力によって瞬時に原型に戻る性質を指します。
すべての個体物質には弾性がありますが、弾性ひずみの限界を超えると元の形状に復元させることができなくなります。
弾性ひずみ限界は、金属やガラスであれば最大10%、樹脂であれば50%ですが、ゴムは100%以上ありますので、他とは大きく異なる弾性を持っている個体物質です。
高弾性ゴムの特性は、抜群の衝撃吸収力、耐久性・耐摩耗性に優れていることです。
高弾性ゴムの座屈変形、圧縮変形により、衝撃エネルギーを吸収し、低反力に変えます。
そのため、ショックや衝撃を和らげ、大きな緩衝効果を発揮します。
摩耗や破損の心配がなく、長期にわたって使用できます。
また、曲げ加工が不要で取り付けが簡単な高弾性ゴムは、船舶・車両などの屈曲部にも容易にフィットします。
船舶や車両産業にとって最適な高弾性ゴムは、耐候性、耐水性、耐久性に優れ、衝撃、ショックにも強い力を発揮できるゴムです。
繰り返し圧がかかっても、形状を保持することができ、衝撃をソフトに吸収することで、船体を破損から守ります。
使用用途によって、最適なゴム製品を選びましょう。
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