Columnコラム

工業用ゴム製品の材料となっている ブタジェンゴムの特性と用途

工業用ゴム製品に使われるブタジェンゴムの特性とは?

工業用ゴム製品を作成するうえで、材料の特性を把握することは何よりも重要なことです。
その原料がどういう特徴を持っているのか、具体的には耐薬品性はどうか、耐摩耗性はどうか、耐熱性はどうか、などの特徴を把握することが重要なのです。
そのうえで、ブタジェンゴムはどのような特性を持っているのでしょうか。
簡潔に言えば、この原料は耐摩耗性に優れているものの、耐油性は弱く、化学薬品などに触れることによって簡単に弱くなってしまうということです。
フッ素系ゴムは耐薬品性に強く耐摩耗性に弱いという特徴を持っていますが、ブタジェンゴムの場合は真逆で、薬品が常に流れるような部分への使用はできるものの、常に動いて力がかかっているような部品への使用は控えた方が良いでしょう。

工業用ゴム製品においてブタジェンゴムの用途とは?

そんなブタジェンゴムの工業用ゴム製品としての用途は、物理的な運動を行うところがほとんどです。
具体的に言えば、自動車の駆動部、飛行機の駆動部などです。
この原料の耐摩耗性など、物理的な力に対する抵抗力を利用した用途がほとんどを占めているといってもいいでしょう。
逆に、この原料は薬品など、通常と違う環境にさらされると弱いという特徴もあります。
もしこの原料を使用した工業用ゴム製品を使用するのであれば、上記のようなブタジェンゴムの特性を理解し、いたずらに損傷させることのないよう使用することが肝心です。
このように、さまざまな原料にはメリットとデメリットがあり、すべてにおいて万能な材料を見つけるということはなかなか難しい現状があります。
ですから、本当に効果があり、耐久性も高い工業用ゴム製品を用意したいと思うのならば、その用途に応じた原料の特性を把握し、しっかりとそれに見合った原料を選択して、その効果を最大限に引き出すような取り組みが必要となるのではないでしょうか。
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