Columnコラム

住宅設備に使われている工業用ゴム製品の種類

工業用ゴム製品

ゴムには、大きく分類すると天然ゴムと合成ゴムがあります。
天然ゴムはゴムの木の樹液から採取された樹脂のかたまりですので、そのままの状態では弾性に欠けるので、硫黄を混ぜ、加硫します。
天然ゴムでは得ることができない耐油性や、耐薬品性が得られるのが、化学成分から作られる合成ゴムです。
工業用の合成ゴム製品の中でも、ゴムパッキンは液体などが漏れないように密封する目的として、あらゆるものに使用されています。
ゴムパッキンの種類には、ニトリルゴムや水素化ニトリルゴム、ウレタンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン、ノルボルネンゴム、スチレンブタジエンゴムなどが挙げられます。
ニトリルゴムは、耐油性に優れており、摩擦にも耐久性があります。
ウレタンは、耐磨耗性、機械強度を持っており、ノルボルネンゴムは油を吸収する力があります。
このように、ゴムパッキンは多種多様で、あらゆる場所に適した種類が使われています。
また、ゴムパッキンは回転型シールや往復動用シール、接触型シールや非接触型シール、リップパッキン、スクィーズパッキンなどに分類できます。

縁の下の力持ち

工業用ゴムパッキンには、水や油の他にも、特徴的な性質をもっている液体に対応する素材があり、私たちの日常生活の中でも多く使用されていますが、住宅設備の水回りなどでも活躍しています。
工業用のゴム製品は大きく無骨なイメージですが、目立たない小さな部分にも活用されているので、まさに縁の下の力持ち的な頼もしい存在です。
耐久性のある戸当たり用ゴムや、非移行性が最も重要な棚受け用ゴム、ゴム膜の復元力を利用した建築関係消耗部品、耐オゾン性能が要求される屋外広告用スペーサーなど、住宅設備には色々なゴム製品が使われています。
耐久性のゴムなのか、透明やメタリックなゴム部品なのか、小ロットで使用したいのか、など使用する目的に合ったゴム製品を適切に選びましょう。
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