Columnコラム

家電に多い工業用ゴム製品

家電に使われている工業用ゴム

一般には、あまりなじみのない工業用ゴムですが、身の回りの生活には欠かせないゴムでもあります。
家電に多く使用されている工業用ゴム製品の一部をご紹介します。
家電に多く使われている工業用ゴム製品の中のひとつに「ブチルゴム」というゴムがあります。
ブチルゴムは合成ゴムのひとつで、イソブチレンに少量のイソプレンを合わせて作ったものです。
このブチルゴムには6つの特性があり、その特性を活かして様々なシーンにおいて活用されています。
主な特性としては、防振性、絶縁性、耐水性、耐候性、耐薬品性、耐熱性です。
工業用から家庭用品まで幅広く使用されており、生活に欠かせないゴムと言えます。
ブチルゴムは、1937年にスタンダード・オイル・ニュージャージー社(現:エクソンモービル コーポレーション)によって開発されました。
自動車、自転車のチューブから医薬品用ゴム栓、オーディオ機器、家電製品の防振ゴムまで幅広く使用されています。

身近な産業を支えるゴム製品

「クロロプレンゴム」というゴムも、家電製品に多く使われています。
特性は、耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐薬品性など平均した性質を持っています。
家電製品以外にも、難燃性部品関係、一般工業用品 コンベアベルト、接着剤などに使用されており、バランスのとれたゴムとして屋外で使用する製品などにも適しています。
1930年代に開発され、乳化重合で合成、最も古い歴史を持つ合成ゴムです。
チウラム系によるイオウ変性(Gタイプ)、メルカプタン系による非イオウ変性(Wタイプ)および特殊用途タイプの3種類があります。
「スチレンブタジェンゴム」というゴムは、天然ゴムより耐摩耗性、耐老化性に優れていますが、耐油性には劣ります。
そのため、オイルシールや一般的なパッキン類には不向きです。
現在、このスチレンブタジェンゴムが最も大量生産されている合成ゴムです。
みなさんの周りに使われている工業用ゴムの中にも様々な工業用ゴム製品がたくさん使用され、様々な産業を支えています。
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